カフェスローは、森への入り口です。

ぎゅうっと空気の詰まった都心から西へ向かうと、この国分寺あたりから空気が緩んできますね。微妙に呼吸が楽になる、そんな街角のはずれの森の入り口は、かつての西東京が漂わせていた香り、ここでないどこかに通じる森の香り。

若い頃、そんな香りに誘われて西東京を歩き回り、もっと遠い山々を憧れて、そうして今はさとやまで農業をやっています。そんな私もご縁をいただいて今、この国分寺に引き戻されるように「さとやま農学校」をさせていただいています。

なので私にとっては街への入り口。カフェスローだからこそありうるスイングドア。カフェという場所に本来潜む場のチカラ。一目したところは安穏・静謐ながら、ことあれば枝も葉も伸ばして広がる森の饒舌がどこかに聴こえるので、それで私たちは魅せられて集うのでしょう。

須藤章／すどう農園

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