9/9(土) 映画『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』上映&豊田直巳監督トーク

9/9(土) 映画『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』上映&豊田直巳監督トーク

『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』

2011年の原発事故から5年を経て明らかになる放射能汚染地帯の現実

福島第一原発の爆発直後のまだ村に内部被曝を引き起こす放射性ヨウ素131が漂い、セシウムが強烈な放射線を放っている時期には「安全だ」と言われて村に留め置かれ、半減期8日の放射性ヨウ素が放射線を放って消えそうな頃になって村民全員がふる里を追われた飯舘村。

以来、村人は放射線被ばくによる健康不安、慣れない仮設住宅に暮らすストレス、共同体の崩壊による孤独感を味わってきました。

そして時を経るごとに実感するようになるのは、原発事故によって奪われたものの大きさでした。

しかし、村を追われ、理不尽さを耐え忍んできた人々が、いま、声を上げたのです。原子力ムラに叛旗を翻すべく、ADRに申し立てたのです。

「謝れ!償え!かえせふるさと飯舘村」と。

このドキュメンタリー作品は人口の過半数を超える3000余名の村民が立ち上がった「謝れ!償え!かえせふるさと飯舘村」原発被害糾弾飯舘村民申立団とその弁護団の協力を得て取材撮影されました。

また製作に当っては同申立団を法的に支える弁護団の協力の下、ドキュメンタリー映画『遺言~原発さえなければ』の共同監督でフォトジャーナリストの豊田直巳が、自らカメラを回し、また構成・監督を務めました。

撮影は2015年3月から、2016年4月まで1年に及びました。それは、村民が「奪われたもの」が何なのかを、製作する側が共鳴し理解するためにも必要な時間でした。しかし、村人自身が「奪われたもの」が何なのかを自覚するまでには5年という、あまりに長い苦渋の歳月があったのです。

この作品に登場する村人の眼前に、そして心の中にあった「美しい村」から何が「奪われた」のか、是非、ドキュメンタリーをご覧いただき、こころに留め置かれること願いつつ・・・。

映画『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』 監督豊田直巳
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映画『奪われた村』上映&豊田直巳監督トーク

監督の豊田直巳さんにお越しいただき、カフェスローで『奪われた村』上映会とトークイベントを開催します。
最新のフクシマの取材報告などを、スライドを使い、お話していただきます。
みなさまのお越しをお待ちしております。

●日時
2023年9月9日(土)
17:30開場
18:30開演

●会場
カフェスロー(国分寺駅南口より徒歩5分)
東京都国分寺市東元町2-20-10
http://cafeslow.com/access/

●料金
2000円
別途ワンドリンクオーダー制(600円)

●監督プロフィール

豊田直巳 Naomi Toyoda
フォトジャーナリスト、ドキュメンタリー映像監督、JVJA会員
1983年よりパレスチナ・中東の取材を始め、週刊、新聞、テレビなどで発表。
2011年の東日本大震災以降は、主に原発事故被害の取材を続けている。

産経児童出版文化賞大賞(2019年)
平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞(2003年)

■写真集、著書
『フォト・ルポルタージュ 福島 人なき「復興」の10年』 (岩波書店 2022年)
『福島に生きる凛ちゃんの10年~家や学校や村もいっぱい変わったけれど』(農文協 2021年)
『フクシマ元年』 (毎日新聞社 2012年)
『戦争を止めたい—-フォトジャーナリストの見る世界』 (岩波ジュニア新書 2009年)
『イラク 爆撃と占領の日々』 (岩波書店 2003年)
『「イラク戦争」の30日』 (七つ森書館 2003年)他多数

■映画
『サマショール 遺言 第六章』        共同監督 (2020年)
『奪われれた村 避難5年目の飯舘村民』   監督   (2016年)
『遺言~原発さえなければ』        共同監督 (2013年)

■豊田直巳 公式ホームページ
豊田直巳写真展 『フクシマ~尊厳の記録と記憶』プロジェクト
https://toyoda-fukushima-photo.journalist-info.com/

豊田の映画・遺言プロジェクト
https://www.yuigon-fukushima.com/

映画「奪われた村」 監督豊田直巳
https://ubawaretamura.mystrikingly.com/

映画「奪われた村」 監督豊田直巳
https://ubawaretamura.mystrikingly.com/
https://www.facebook.com/ubawaretamura

豊田の書籍・写真集
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E8%B1%8A%E7%94%B0%E7%9B%B4%E5%B7%B3

Naomi Toyoda Website 『境界線の記憶』
http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/

『豊田直巳・戦火の子どもたち写真展を広げる会』
http://senka-kodomotachi.cocolog-nifty.com/blog/7/index.html

●会場でのお食事について
事前予約制にてオーガニックお弁当2種類をご用意しております。ぜひ開演前にいかがでしょうか。

① 季節野菜のヴィーガンスロー弁当 1,400円税込<内容>主菜、季節野菜の付け合わせ(例:菜花、季節の甘酢漬け)、さわのはな玄米ごはん、そして人気のひたし豆。カフェスローの看板メニュー「スロープレート」をお弁当BOXに詰め込みました。

② 国産全粒粉・車麩カツの海苔弁当 1,000円税込<内容>国産全粒粉車麩カツ、季節野菜の付け合わせ、さわのはな玄米ごはん、海苔。豊かな芳香の焼きのりを、昆布醤油に浸し、もっちり炊き上げたさわのはな玄米にのせました。より多くの方にカフェスローのお食事を楽しんでいただけるよう、ヴィーガンスローBOXより内容量は少なめですが、人気の車麩カツを主菜に手の届きやすいお値段でご用意いたしました。こちらもヴィーガン対応です。

*写真はイメージです。季節により内容が異なります。
*お弁当の申込締切:9月6日(水)18時まで。
*当日2杯目からのドリンクはキャッシュオンでご購入いただけます。
*通常のカフェ営業メニューはございません。
*飲食物のお持ち込みはご遠慮ください。

●お申し込み
下記のPeatixページよりお申し込みください。
https://cafeslow230909.peatix.com/view

*申込み後、所定の期日を過ぎたキャンセルにつきましてはキャンセル料を頂戴いたします。
 イベント開催日の2日前~前日までのキャンセル:参加費・飲食費の50%
 イベント開催当日のキャンセル・無断でのキャンセル:参加費・飲食費の100 %
*キャンセルの場合はcafeslow@h4.dion.ne.jpまでメールでご連絡ください。追ってキャンセル料の振込先を連絡致します。

●主催・お問合せ
カフェスロー
cafeslow@h4.dion.ne.jp
電話:042-401-8505

「シリアには行かないんですか?」「今度はいつイラクに?」と聞かれます。

でも、私には5年前から日本も戦場になってしまっていたのです。

福島第一原発が爆発したとき、福島に向かっていた私はカメラバックにガイガーカウンターを入れていました。

それは、イラクの戦場取材で使っていたものです。米英軍が攻撃機や戦車で撃ち込む劣化ウラン弾も目には見えない放射線を調べるためでした。

そして 、福島ではそのガイガーカウンター役に立ったのです。とても残念で悔しいことでしたが・・・。

それにしても、その放射線測定器を「まさか日本で使うようになるとは」と 思いながら。

2年前に公開した映画『遺言〜原発さえなければ』(野田雅也氏と共同監督)でも放射能から逃げ後れた住民の方は、高濃度汚染地帯に取り残されたままこう言ったのです。「目に見えない戦場で戦っているみたい」と。

この『奪われた村』は、「見えない戦場」で続く「戦争」の下に生きる人びとドキュメントです。

2016年6月 豊田直巳

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