2/27(金)-3/4(水) 遊牧民のキリム&部族絨毯展
~西アジア遊牧民の毛織物にみるプリミティブアート~

遊牧民の女性達が、民族の誇りと愛する家族のために祈りを込めて時間をかけてひとつひとつ織った毛織物は、
母から子へと受け継がれる大切な宝物です。
キリムに魅せられたコレクターが、30年間にわたり趣味で収集した100~150年前に織られた草木染アンティーク
キリム・部族絨毯や鞍掛袋・塩入袋・食事用布などのコレクターズアイテムも多数展示します。
普段なかなか目にすることが出来ない希少な個人コレクションの数々を是非ご鑑賞下さい。
(コレクター放出品のキリム・絨毯特価セールもあります。 MAX70%OFF!!)
キリムとは?
キリムは、ペルシャ語で平織物を意味し、正確には”ギリム”と言われます。
地域によって呼び名が異なり、トルコではキリム、イランではギリム、アフガニスタンではゲリム、コーカサスではパラス等と呼ばれていますが、欧米で最も良く知られたトルコの“キリム”が一般的に広く使われるようになりました。
キリムは中央アジア・中東・北アフリカ、特にイスラム圏の遊牧民によって織られ、遊牧生活の必需品の道具として使われました。
自分達が所有する羊・山羊・らくだ等の毛を紡ぎ染めた堅牢な糸で織り上げたもので、天幕内の敷物・間仕切り・穀物袋・岩塩袋・布団袋・衣装袋・天幕周りのカバー等遊牧生活全般の道具・家具としての機能を持っています。
定住せずに季節によって移動する遊牧民にとって、キリムはたたんで持ち運びの出来る家具や生活道具だったのです。
キリムはどのような目的で遊牧民の間で古来より延々と織り継がれて来たのでしょうか?
大きく分けて3つの目的のためと言われています。
① 女性たちの結婚前に婚資として織られたもの
② 家庭用として実用のために織られたもの
③ 宗教的目的、あるいは共同社会の中で用いるために織られたもの
19世紀に中東に進出したイギリス人がキリムを装飾品・土産品として持ち帰ったのがヨーロッパに知られるようになった始まりと言われています。
イスラム文化の影響による抽象的な文様が織りなすキリムの独創的なパターンデザインはそのオリジナリティからインパクトがあり、ヨーロッパでインテリアのアクセントラグとして受け入れられました。
日本でもやっと最近インテリア雑誌でも取り上げられるようになりましたが、残念ながらまだ一般的でないようです。
欧米ではインテリアとしての独自の地位を確立しており、アメリカ、ヨーロッパの映画を注意して観ていると、中流から上流家庭のリビングルームなどにセンス良くコーディネイトされた光景が良く出て来ます。
遊牧民の生活機能品としての毛織物
遊牧民の毛織物は、キリム・絨毯などの敷物だけではなく、装飾用の布、間仕切り用布、収納用の袋物(ジュワル・トルバ・チャンテ)、馬・ラクダ・ロバの鞍掛袋(ホルジン)、枕(バーリシト)、食事用布(ソフレ・ダスタルハーン)、塩袋(ナマクダーン)、マフラッシュ(布団袋)やヴェルネアと呼ばれる掛け布やパルズン(赤ちゃんの背負い袋)、ホースカバー等の動物装飾品、テントベルト等多岐にわたります。遊牧民は元来、テント生活のためかさばる家具などは一切持ちません。
移動の際は各種の毛織物の袋に家財道具一式を入れ、家畜である馬・ラクダ・ロバ等の鞍上に乗せて運びます。
家畜の背中は丸いため、固く角張った木箱や革製の袋では不適ですが、その点毛織物の袋は素直にしなり弾力性もあり、さらには羊毛ならではの吸湿発散性も優れており、鞍掛袋の素材として最適のものでした。
そしてその一つ一つの毛織物の道具の中に部族の象徴といえる伝統の文様が織り込まれており、これらは部族や民族集団の権威や独自性を表しています。
古来の日本においての旗や家紋のようなものでしょう。
又、これらの毛織物は遊牧民の生活機能品として嫁入り道具として用意されました。
部族によっても異なりますが、1920年代の中央アジアのトルコ系遊牧民族の例では娘が結婚するときに嫁入り道具として次のものを用意しなければならなかったといいます。
・天幕の入口にかけるキリム1点
・天幕の開口部にかける長い房の装飾用織物1点
・小さな収納袋13点
・大きな収納袋2点
・岩塩用袋2点
・天幕の柱に吊るす小さな収納袋2点
・大きなキリム敷物1点
・小さなキリム敷物1点
・フエルトの敷物1点
・テントベルト3点
上質のキリムや絨毯、その他の技術の粋を凝らした織物をたくさん所有することは遊牧民にとってその家の富の大きさを象徴するものであり、そのため織りの上手下手は嫁選びの重要な目安になったともいわれています。
日本でも近代まで、或いは地方によっては今でも嫁入りの際に婚礼家具を持参したのと同様のようです。
■開催日時
2026年2月27日(金)〜3月4日(水)
11:00~18:00
※2日(月)は休み
カフェ営業時間 11:00 ~ 17:00(L.O.16:30)
※入場無料 ギャラリーのみのご入場も可能です









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