建物の話

天然素材と想い~建物の話

カフェスローの建物は、もともと精密機械の工場跡地。
鉄骨構造の建物の内部をガリバリウムという鋼板と藁の壁で構成し、シックな雰囲気をかもし出しています。
できる限りお金をかけない材料を内装に用いていますが、珪藻土の土間や麻の断熱材という最高級な材料も使っています。

内観と客席の一部には、前回に引き続き藁と珪藻土を使用。今回は関西より100個あまりの藁が到着。
赤ちゃんからお年寄りまで、約150名のボランティアの方々によって、藁のブロックが積み上げられ、珪藻土が塗られ、出来上がりました。飾り付けには、貝殻や小石、流木など、参加者の想いのこめられたものが埋め込まれています。

環境保全都市宣言を公布している南米エクアドル・コタカチ郡の先住民初の前知事、アウキ・ティテゥアニャ氏ご夫妻の蝶、シンガーソングライターで環境運動家のアンニャ・ライト親子のハチドリの森をイメージした手形も。

カフェスローは創業以来、店舗のデザインはスローデザイン研究会代表である建築家の大岩剛一さんによるものです。
工場廃屋を、見事にシックで、多くの人の心に響くカフェに変身させた大岩さんの優れたデザイン・センスは、まるで魔法のようで、その魔法は今もなお続いています。

店内は、バリアフリー。
ベビーカーはじめ、大型の車椅子をご利用の方にも、なるべくそのままお入りいただけるよう、
ドアも観音開きになります。

客席のテーブルとテーブルの間はなるべく広く。
車椅子やベビーカーでそのままお入りいただけるお手洗いもご用意しています。
世代が分断されがちな今日ですが、幅広い世代、多様な環境の方々が、のんびりと共に過ごせる空間と時間を目指しています。

 

長く付き合う~リサイクルとリユースのお話

カフェのテーブルと椅子は、大きな屋敷が解体される時にいただいたものや、リサイクルショップで出会ったもの(中には旧店舗からのものも!)を、補修できるものはしながら、活用しています。

樹齢300年を超す栃の木の、ひとつ1つ息遣いが聞こえてきそうな個性あるテーブル。

全長は6mもある大きなテーブルは、旧カフェスローではカウンター席として、現在は、客席を経て、お食事台として活躍しています。

古いものたちと長く付き合っていくことを大切に毎日を紡いでいます。

 

■店内情報<カフェ営業時>
・店内約60席/テラス席約8席 (バリアフリー/ソファ席・座敷などはありません)
全敷地内禁煙・バリアフリートイレ有

・駐車場は、お店の前に5台分ございます。
満車の場合は駅前コインパーキング等をご利用下さい。(イベントでご来店の際は、公共交通機関でお越しください。)
【お子様とご一緒の方へ】
子どもイス3脚、ベビーカゴ1つ、オムツ替えのできる簡易台設置のトイレのご用意があります。
個室の授乳室はございません。(そのまま店内をご利用ください)