国分寺・ほんだ自然農園さん訪問記:2017.6月

国分寺・ほんだ自然農園さん訪問記:2017.6月

良く晴れた梅雨の半ば。 昨年からご縁頂いている、国分寺で自然農、自然栽培に挑戦するほんだ自然農園さんを訪問させて頂きました。

元は植木屋さんを先代からやっていらっしゃった本多さん。一部農作物を植えるようになられ、植木屋さんの難しさや、また作物を作りたいという想いから畑作農家ヘ移行、7年前から始められたそうです。 そんな中、思われることがあり、自然栽培へ徐々に移行され、本格的には今年で3年目。

わたしたちが訪問させて頂くのは昨秋に続き2回目。秋の入口の畑の表情とはまた異なり、初夏の夏野菜たちが力強く育っていました。

いつもの街の風景にすっかり溶け込む自然栽培の畑。それがまた素敵。

本多さんは農薬や肥料を使わない農法で野菜を栽培されています。「自然農」や「自然農法」など、言い方・解釈は様々ありますが、 肥料については、一昨年までは油かすなども入れていたが、今は何も入れずにチャレンジされているそうです。

蒔いている種は、昨年までは市販のF1種もあったが、今年からベースに全て在来種・固定種を選択。 しかし同時に、地元の苗屋さんから購入したものも少量植え、比較したり、チャレンジが多い畑と向き合う中、うまくいかないことの日常を乗り切っていらっしゃいます。

栽培されていた作物は、大豆、赤米、トマト、ナス、ピーマン、サヤインゲン、じゃがいも、ニンニク、らっきょう、アスパラガス、レタス、サニーレタス、大根、小カブなどなど。少量ずつ様々な種類が植えられていました。

例えば、トマトは8種類。昨年から肥料も入れずに栽培を始めたら、虫がぐっと減ったそう。 トマトにはバジル・ニラのコンパニオンプランツ。トマトは水を吸いすぎると割れが多くなるがバジルが水を吸ってくれ、実際われが少ないと実感。またバジルはトマトの風味を良くするとも。

畑を紹介させて頂きながら、味見、試食!濃厚でワイルドな味に、いのちの力強さを感じます。

「国分寺で育てていこう!」と呼びかけのある赤米もありました!陸稲で。今年は育苗してから定植されたそうで、元気に育っていました。

少しずつ丁寧に、穏やかに、静かに紹介して下さる本多さん。 根を育てることや、本来の土の力を取り戻すこと。 観察し、挑戦し、委ね、そして待つ。 それはちょっと子育てに似ていて、「いのちが育つお手伝い*」、的スタンスだなぁと感じました。 (*イタリアの教育学者モンテッソーリの言葉) また、お話の中で、ネットで購入しましたとか、本からの受け売りですが…とか、全部種明かしして下さる正直さや謙虚さに、逆に恐縮してしまいました。

本多農園さんは、カフェスローから徒歩圏内。国分寺の素敵な農家さんとまた出会え、目指している方向がゆるやかに重なる部分が多いと感じる方とのつながり。 地域から世の中が想像するような景色に変わっていくことの心強さを、またふんわりと実感した訪問でした。

(本多農園の夏大根は、お食事のシーズナルメニュー「車麩カツの梅おろし丼」でお出ししていました。こちら )

勉強熱心な本多さん始め、カフェスローでつながる様々な作り手の皆さんは、私たちにとって、迷ったとき、立ち止まったとき、常に道しるべの役割を果たしてくださっています。私たちも皆さんにとってそんな役割でいられるよう、日々、自分たち自身をアップデートしていきたいと、改めて感じた訪問でした。

本多さん、ありがとうございました!

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本多さんの作るお野菜は、火木土で、湧き水を過ぎ、おたカフェへ行く道沿いの途中にある直売所で、販売されています。朝の散歩の方に間に合うように、朝7時ごろまでになるべくだされているとか。あの力強い味を、是非!

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(おまけ)

帰り道に立ち寄ったご近所のコロッケ屋「丸愛」さんのご主人が、お芋のおいっしいコロッケの説明ととともに、本多さんのことを地元ということでよくご存知で、「無農薬でいろいろがんばってるよ~」と教えてくださる場面がありました。壁に貼ってあったJRのポスターに、同じくご近所・めぐるみカフェオーナーの高浜一家とともに本多さんが写っていらっしゃって、一同改めてびっくり笑 ますます国分寺にぽかぽかします。

( Y )

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