ぐうたら村を訪ねて~みつばちから学ぶめぐるいのち

ぐうたら村を訪ねて~みつばちから学ぶめぐるいのち

夏の終わりと秋の始まりの間の頃、ご縁頂く八ヶ岳のふもとのぐうたら村を訪ねました。

”ぐうたら村”は、八ヶ岳南麓の自然に包まれて、「保育や幼児教育について学びほぐしたり、学び直したりする、そんな保育者のための学びの場、保育者のためのリトリートの場を提供する場」。今回訪問し、まさに、いのちの多様性とそのぐるぐるとめぐる命の環の中に自分もいることを、感触と温度感をもって体感ができる場所、でした。(9月にはぐうたら村オフィシャルウェブサイトがオープン!こちら

素敵なウェルカムボードに心躍ります。下には昨年春に設置させて頂いたカフェスローの巣箱!

ぐうたら村の管理人は小西貴士さん。写真家であり、森の案内人(インタープリター)でもあります。この日も、ぐうたら村の自然を介して、人と自然、自然のことを共に様々なお話を聞かせてくれました。

サステイナブルな村づくりを実践するぐうたら村から少し降りたところに広がる風景。自然をぶった切るような道路。
「でもこの道路は、例えば緊急のとき、私たちにとってはとても大事な道路となる。いろいろなことを考えさせてくれる象徴的な風景です。」

少し歩いては立ち止まって、地面に近いところから空を見上げる方まで、その植生と、その植物と植物のつながり、その土地の命と命の関係性を丁寧に教えてくれる小西さん。

こちらは興味深かったお話の一つ。
ミツバチが何等かの理由で出て巣には、ハチノスツヅリガが次の住人になったり、たくさんのアリがまだ残っている蜜を集めにきていたり。自然の中でつながっていく命のことと、また自然の中で私達が頂くのはぐるぐるめぐる環のほんの一つの過程にしか過ぎないということ。ぐうたら村では、ミツバチの巣箱は、養蜂のためではなく、そのいのちの循環と多様性を垣間見せてもらうために設置しています。

いよいよ採蜜。「蜜をわけて下さいな。」今日の蜂さんの様子を伺います。

今は3階建ての巣箱。屋上をオープン!

黄色くて美しい見事な六角形が!蜜がたっぷり。

ピアノ線を使って、そーっと間を切っていきます。

屋上があきました!蜜がぎっしり◎

1階に近づくにつれて子育てゾーンとなります。なるべくそれをじゃましないように見極めながらピアノ線を入れていきます。

巣箱から丁寧にゆっくりと外し、丁寧にナイフで分けながら、

昔ながらのろ過装置にかけて、蜜が落ちるのを日にちをかけてゆっくりと待ちます。(普段はお部屋の中で屋内で行う作業なのだそうですがこの日は外でやってみてくれました。)

蜜が落ちる間に、お茶の時間のために、畑のいたるところに咲いているマロウの花を積みました。 ぐうたら村には、この写真には写っていないような本当に小さな小さな野花がたくさん。その小さな野花からミツバチたちは花粉を集め命を育てます。

1日の終わり。少しずつ風景が到着したときとは違って見えていることにふと気が付きます。

最後には、ミツバチさんからお裾分け頂いた命の恩送り。また蜜を集めめぐるいのちをつなぐささやかな出来ることとして、花の種を蒔きました。

小西さん、貴さん、貴重な時間をありがとうございました。

<その後・・・>

この日は、採蜜した全てを持ち帰ることはもちろんできなかったところ、後日、小西さんたちがお店まで届けに来てくださいました!

贈呈式…とそれを写真におさめる小西さん(笑)

実は現在、「めぐるいのちのおすそわけ」として、9月末ごろから、カフェメニューのお豆腐アイスをご注文下さった方にふるまいでお付けしています。既にたくさんの方にお味見頂いています。野花のやさしくそれでいてワイルドな香り。なめらかな味わい。お付けするのは10月いっぱいを予定しています。是非お楽しみ下さい!

 

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