9/18開催「森といのちと~ジビエ・長崎対馬よりdaidaiさんを迎えて」~振り返りとアンケート結果、シンプルジビエのレシピ

9/18開催「森といのちと~ジビエ・長崎対馬よりdaidaiさんを迎えて」~振り返りとアンケート結果、シンプルジビエのレシピ

9月18日土曜日台風が来た日の夜、ご参加頂いた皆様、視聴頂いた皆様、ありがとうございました。
学生さんから70代以上の方まで55名ほどの方が長崎・対馬のdaidaiさんのお話とともに、生物多様性や環境の生態系について、いのちについて、共生について、多くのことに想いを馳せた2時間でした。

ゲスト・daidai齋藤ももこさんのお話が本当に素晴らしく、その後も感想を寄せて下さる方が多くいらっしゃいました。
(*見逃し配信チケットは9/25土曜24時まで販売中です。※視聴は26日曜日24時まで。https://cafeslow.shop-pro.jp/?pid=163067314  )

今回お話を伺う中で、今、対馬におけるイノシシや鹿の被害は、生態系への影響も含め非常に深刻であること、そんな中「獣害から獣財へ」をスローガンに掲げるdaidaiさんの取り組みは、対馬にとって大切な活動の一つであることを改めて感じた機会となりました。

感想など頂いたコメントの中に「 ”ジビエ” と ”家畜” の関係は、漁業でいうところの ”天然” と ”養殖”。」という言葉がありました。
対馬の天然資源である、今増えすぎているイノシシや鹿。その原因を考えながらも、今目の前で起きている状況に対して、新しいつながりなおしをしながら、できることを積み重ねていく。そんな多様で新しい視点とバランスをdaidaiさんに改めて感じています。

以下、今回のまとめとして記載致します。

– – – – – – – – – –

1■会を終えて

2■事前アンケート集計結果
お肉を選ぶことや食べること、ジビエについて事前に頂いたアンケートをもとに当日お話を進めました。

3■ジビエ<猪肉 もも しゃぶしゃぶ用>レシピ
今回のイベントで枚数限定でご用意していたジビエ付きのチケットに添えたレシピです。ご希望頂きご紹介します。(チケットは好評ですぐに完売となりました)

– – – – – – – – – –

daidaiさんフェイスブックページより

■会を終えて

僕らはこの地球でどう生きていきたいか
僕らがこの地球に生まれたことはどんな意味があるのか

意味なんてないのかもしれない
だけど 意味を考えられる

だからこそ全てのいきものを愛せるような
そんな心をいつまでも心の大事な部分に持っていたい。

変化を大切に、変容する自分や社会を大事な部分で想いたい。
社会の流れや言葉に縛られず在りたいと。
そんなことを思いました。

いつまでも大切な部分が心の中にありますように。
I choose to live in love. Moved by love 🌳

つながりのなかに。

せい

—————-

とても素敵なイベントだったと感じています!
daidai代表 齊藤ももこさんのお話を届けることができ、嬉しく思います。
そして、参加者の皆様からご質問やご意見をいただけたことで、さらに深まりました。
どうもありがとうございました!

ご意見にあった「人間は人間の都合のよいように解釈してしまう」
が、私は気になってしょうがなく、考えてしまいました。
人間以外は食物連鎖で循環しているのに、
人間は循環していない。バランスを崩しているだけではないか。
人間の役割は何であったはずか。
今の人間に、他の生き物に対して役割はあるのか。

都合よく考えないと生きていけないのかもしれない…
というところに、今は行き着いています。

ちょっと立ち止まって、思いを巡らす。
そんなイベントを今後も開催していきたいです。

私のご紹介した内容の資料は以下になります。
うまく伝えきれず心残りなので、
ご興味ありましたらご覧ください。

*現代のフードシステムに疑問を投げかける、「農業ピザ」
https://ideasforgood.jp/2021/08/16/peace-for-eartb-10/

いのちの食べ方(2007年公開映画)
https://eiga.com/movie/34308/

*畜産が地球環境ならびに温室効果に及ぼす影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sesj1988/8/2/8_2_129/_article/-char/ja

あすみ

———————-


■事前アンケート集計結果

1.今回のイベントへの参加理由を教えてください。(複数回答可)
daidaiさんの活動・お話に興味があった/自然との共生に興味があった/ジビエに興味があった/カフェスローの食のイベントに興味があった/アンケート回答のみ/その他(記述)

2.お肉を召し上がりますか。

3.それはなぜですか。(複数回答可)
習慣/栄養のため/好み
その他記述:
・家の人がたべるから。
・自炊するときはお肉をほとんど使いませんが、人とご飯を食べにいくときは食べたり、鹿がわなにかかったと連絡を受けたら捌いて食べます。
・環境問題を配慮して、なるべく畜産食品を消費せず、フレキシタリアンとして生活しています。
・完全なヴィーガンになるほど、ヴィーガン的な考え方に納得していないため。ただ、過度な肉の消費は避けており、
・消費期限が古いものが売れ残っていたりすると、いたたまれなくなって買うことがある。そこに高尚な哲学があるわけでもないが、同じようなパックに入れられて並んでいるものが、消費期限が1日違うだけで負の烙印を押され、追いやられる姿がなんとも切なく感じる。
・不殺生、倫理的理由、氣持ちが悪い、身体が受け付けない
・入手困難なため

4.お肉を選ぶことについて、考えていることがあれば教えてください。(複数回答可)
生産者や製造工程が分かるものを選ぶ/環境に負荷の少ないものを選ぶ/栄養素を踏まえ、一定量とるように意識している/環境負荷を踏まえて食べる量、回数を少なくするよう意識している/
その他記述:
・お肉を自分で買うことはないが、国産にはすると思う。ゴミが出ないようにお肉屋さんがあればそこで買う。
・栄養素を踏まえ、一定量とるように意識している, 例えばお肉を買いに行き環境に配慮したりしているものがあったら、そちらを選ぶが、なかったらあるものを買う。
・高齢者なので多くは食べませんが、肉と魚を交互に食べるようにしています。
・エサに抗生物質が含まれていないもの
・安い肉を安全と天秤に。
・食べる機会は皆無
・「値段」「消費期限」「産地」以外のことをもっと知りたい

5.ジビエを知っていましたか。

6.ジビエについてのイメージを教えてください。(複数回答可)
高級品である/栄養価が高い/地域貢献になる/個性的なにおいと味がする/不衛生/
その他:

7.機会があればジビエを食べたいですか。

8.機会があればジビエを調理したいですか?

9. その他質問

・銃で撃つ時どんな気持ちですか?
・カフェスローで食べた野生の猪肉はとてもおいしかった。家畜の猪肉と味がやはりちがうのでしょうか?(猪や鹿に家畜はいないのでしょうか)
・初めて撃ったときはどんな気持ち、感触でしたか。
・鹿が山に増えていることは、毎年山(蓼科)に行く中で実感しているが、どこの山でも同じなのか?
・狩猟で生計は成り立つ?
・狩猟する人がいても、それを食肉処理するところがない?
・ご自宅でもよく食卓にあがりますか?お勧めレシピを教えて下さい‼︎
・獣医として生かす生きること、daidaiさんとしてしめる?殺す?死…生と死、真逆な事をお仕事としてやっていて、そのメンタル面の切り替えはどうされてるんですか?
・学生に無料で開いたイベントにしてくださり、感謝しております。非常に楽しみです!本日はどうぞよろしくお願いいたします。
・野生の生き物が殺され、お肉になっていく場面を実際に体験する場はあるか。

——————————-

■ジビエ<猪肉 もも しゃぶしゃぶ用>レシピ

daidaiさんのイノシシ肉は、適切に血抜きなどを行い臭みがなく、豚肉のように召し上がって頂けます。
まずは一度、シンプルにそのまま塩コショウで焼いて、旨味を感じて頂きたいです。
プリッと歯応えと甘味のある脂身も特徴的です。

よりしっとり柔らかく食べられる下ごしらえもお伝え致しますので、お時間許す際は是非お試しください。
下ごしらえのあとは、お好みのお料理に。

■ジビエのお取り扱いについて
ジビエは野生の動物です。
家畜と違い、人間の手による食べ物の調整や体調管理を行えません。
目に見えない寄生虫がついている可能性も少なからずあります。適切な温度の加熱殺菌をして頂ければ、手軽にお楽しみ頂けます。

*他の食材と一緒に保存しない。
例えば、同じタッパに、鶏肉と一緒にしまう、など。
*食材の中心温度が75℃、1分の加熱、または同等の加熱方法
*使用した食器、まな板、包丁等は83℃以上のお湯で殺菌する。

<下ごしらえ>
①お肉に薄く塩をあてます。
薄いスライスなので片面でも大丈夫です。

②片栗粉をまぶします。
余分についた粉は振り落とします。

③ボイル。
沸騰したお湯にくぐらせます。
ボイル時間は、片栗粉でコーティングされたぶん長くなります。
15秒くらい。
下味をつけることによりお肉の甘味が増し、
片栗粉でしっとりとした食感が味わえます。

<合わせるだけ!中華風柑橘ポン酢たれ>
今時期に出回る、すだち、かぼす、早生蜜柑など、お好みの果汁を搾ります。
果汁が足りない場合は、酸味の柔らかな米酢を。

醤油 30cc
柑橘果汁30cc
胡麻油 5cc

<合わせるだけ! 胡麻だれ>

練りごま 80g
すり胡麻 10g
すり生姜 5g
砂糖 10g
酢 15g
醤油 25g
豆板醤 1g
出汁 90g

ひと手間かけられるときは、粒ゴマを半ずり(粒と粉状が半々くらい)すると香りと食感が増します。
生姜はチューブでもよいですが、生の生姜をすりおろすと風味がアップします。

<猪と大根旨煮>ー2人前

大根 200g
ごぼう 50g
小松菜など 50g
イノシシスライス 200g

水 600cc
昆布10×5センチ程度

砂糖 30g
醤油 30cc
みりん30cc

①大根を厚さ3センチの輪切りにカットし4等分。むいた皮は細切りにする。
小松菜は4センチほどにカット。
ごぼうはピーラーで笹掻きにし、サッと洗う。
(水に浸すと旨味がぬけてしまいます)

②水と昆布に大根、大根皮を入れ、沸きそうになったら火を弱め、コトコト煮る。
途中で汁気が足りなくなるようなら、水を足す。

③大根が好みの固さになったら、残りの具材と調味料をいれます。
イノシシ肉の下ごしらえをしない場合は、分量内の砂糖をもみこむと柔らかくする効果があります。
弱火で煮含める。
灰汁が出たらとる。
(調味料を先にいれると、大根が柔らかくなりません)

④仕上がったら、お好みで山椒粉や、黒胡椒、七味などをふっても。

■レシピ紹介者
・あすみ/カフェスローキッチン

 

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)