さわのはな米作り手・高橋広一さん~つづくたねの小さなおはなし会 2019.3月.

さわのはな米作り手・高橋広一さん~つづくたねの小さなおはなし会 2019.3月.

またまた3月のこと。
嬉しい訪問がありました。
カフェスロー定番・さわのはなの作り手高橋ご一家より、高橋広一さん、綾さんがそれぞれにご来店下さいました!

綾さんはカフェスローには初来店!
新庄にお伺いしたときはおいしいごはんを作って下さる反面丁度、秘伝豆をお求め頂いた常連さんがいらっしゃりご紹介させて頂いたりと、短い時間でしたがとてもうれしい訪問でした。

そして広一さん。いつもカフェスローもお世話になる鈴木さんとご一緒にご来店下さいました。

■広一さんの活動

現在、さわのはなをメインで作って下さっているのは広一さん。
長年に渡ってさわのはなを通して、わたしたちの食や日本の農業、そして種のことを伝える活動を実践されている高橋保廣さんの息子さんでいらっしゃいます。

保廣さんの長年に愛に溢れた活動の背中をご覧になりながら、広一さんご自身も独自のアイディアで着実にさわのはなをめぐるネットワークを広げていらっしゃいます。

特に力をいれていらっしゃるのが、地元新庄の地で、次世代のお仲間たちと展開している「明倫堂プロジェクト」。プロジェクトのメインテーマは「農業の持続」。自分達にとってそのための勉強の場でもあると広一さんはおっしゃいます。
ツーリズムを通して参加者が農体験はじめ新庄の風土と文化に触れる体験を中心に、農作物による商品開発、郷土料理や農作物を使ってのお料理教室などなど、参加の方の体験、体感を通したコミュニケーションを大切に展開されていらっしゃいます。

その他にも、たねといのちの多様性や持続性をテーマに活動するNPO法人「たねと食とひと@フォーラム」や、奥様の綾さんと展開されているさわのはなの加工品の商品開発を手掛ける「米香房グラティアス」。米粉やフェットチーネ、にゃーめんなどをつくっていらっしゃいます。

・たねと食とひと@フォーラム
・米香房グラティアス

■さわのはな作りと広一さん

そして、20代から関わっていらっしゃる農業「さわのはな」作り。
現在、育苗から始まりさわのはな作りの中心は広一さんが担っていらっしゃいます。

「「さわのはな」とさわのはなづくりが、いろんなものを運んでくれました。
農家に生まれ、自分の気持ちが追いつく前に家業を継ぐ道に入りました。そんな過程の中悩み続ける自分がいました。そんな中、東京とさわのはなを切り口に行き来する父に誘われ同行しました。」

「到着してびっくりしました。”いつもさわのはなを作って下さりありがとうございます!”と声をかけて頂きました。おいしそうに召し上がって下さっている方もお見かけしました。

自分が作っているさわのはなが、こんなふうに受け取られ、こんなにも誰かを幸せにしていることを目の当たりにした体験でした。何かが吹っ切れたような、何かを見つけたような感覚でした。長い間多くの迷いを経て、今に至ります。」

「今、農業ひとつとってもたくさんの深刻な問題がありますよね。大きな流れには逆らえないかもしれないということを感じる中で、さわのはなをつくることを選択することで、つながることの大切さを学びました。

そしてそれは自分の身はじめ多くの方の身を守っていくことにつながっていくのかなと感じています。ですので、今は、さわのはなをつくることが生きる意味になっています。」

ご来店された日、お客様にも1テーブルずつお声かけ頂き、お話する姿が印象的でした。広一さんとお客様が嬉しそうに会話する姿にとても嬉しくなります。

そして4月。育苗の始まるこの季節は、一番緊張感のあるときだそう。お話を伺うとこちらもドキドキしてきます!全てのつながりに感謝しながら、今日もさわのはなをご用意したいと思います。

広一さん、ありがとうございました!

・・・

■「さわのはな」とは
粒が小さめでかわいらしい色味の米。
白くないため市場には出回らず元々は農家さんたちが自分たちのためにつくってきたお米。
山形県の在来種である「さわのはな」。土地の気候風土にどのように適していくか、しっかりとそのDNAに組み込まれています。農薬も必要とせず、冷害などにも強いと言われます。
噛めば噛むほど甘くその味に魅了されたファンは数知れず(冷めてもおいしい)!
都内各所のオーガニックカフェでも定番のメニューとなっています。

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