【開催見合せ】4/4土夜 映画「祝の島」上映会+纐纈監督とのお話会 in カフェスロー

【開催見合せ】4/4土夜 映画「祝の島」上映会+纐纈監督とのお話会 in カフェスロー

*感染症拡大防止のため開催見合せとなりました。(4/1水)

原発予定地から
朝日が昇る
島のいちにちが
今日も始まる

1000年前、沖で難破した船を助けたことから農耕がもたらされ、 子孫が栄え、現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。山口県上関町祝島。

瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、人が暮らしやすい環境とは決していえない。

その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。

人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。

「海は私たちのいのち」と島の人は言う。

1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」という祝島の人々は、以来38年間反対を続けている。

効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。大きな時間の流れと共にある島の生活。原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。

1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、私たちは何を選ぶのか。いのちをつなぐ暮らし。祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。

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■日時
2020年4月4日(土)
17:30 開場 / 18:00 上映 / 19:45 監督お話会 / 20:30頃 閉会

■場所
カフェスロー(東京都国分寺市)
国分寺駅南口より徒歩5分
https://goo.gl/maps/7XYsWhv2KiV2oqbs6

■定員
30名

■参加費
前売 1,500円 / 当日 2,000円(別途+1ドリンク500円)
※高校生まで無料、大学専門学生1,000円 (予約/当日共に)

■お申込み

■主催・お問合せ
カフェスロー
電話:042-401-8505(月曜定休)
https://forms.gle/imVST73kVWpXPiSU7

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「お知らせ~新型コロナウィルス感染症拡大防止のための対応について」
http://cafeslow.com/story/2475/

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■映画の舞台 祝島(いわいしま)について

山口県熊毛郡上関町 祝島。瀬戸内有数の漁場、周防灘と伊予灘の間に位置する山口県熊毛郡上関町の島。上関町は本州の一部と祝島を含めた3つの有人島から構成されている。

●厳しい自然環境、深刻な高齢化
山口県上関町は、瀬戸内海周防灘に浮かぶ周囲12km、面積7.67km2の小さな島である。その昔は“岩井島”といわれていたというほどに、島は岩だらけで平地が少なく、湧水・天水から確保できる真水も限られており、また台風が、島の北東に位置する集落を直撃することも頻繁で、人が暮らすのには決して恵まれた自然環境とはいえない。その中で、島民同士の強い結束力は育まれていった。人力で岩をひとつひとつ掘り起こして島の隅々まで棚田を築き、周辺の豊かな海での漁業を産業の基盤とし、昭和30年代には、人口3000人を超える発展を遂げた。
全国の農村や離島の例に漏れず、人口減少、深刻な高齢化、過疎化の問題を抱えているが、東日本大震災以降、Iターンで若い世代の移住者が少しずつ増え、青年部が結成されるなど次の世代が主力を担いつつある。

●航海安全の祈りを捧げる神霊の島
祝島は、関西と九州の国東半島を結ぶ最短の航路上にあたり、奈良時代から海上交通の要衝となる寄港地であった。そして古代より、この島には航海安全を祈願し、豊かな海への感謝を捧げる神官の祝(ほうり)がいたとされ、神霊の島といわれてきた。瀬戸内海を行き交う船が危難に瀕した時は、この島に向かって一心に祈ると、島は霊光を発して行く先を照らした、という話しが残る。

●上関原子力発電所建設計画
1982年、祝島の対岸4キロにあたる田ノ浦に上関原子力発電所建設計画が持ち上がる。祝島では住民の9割が反対を表明し、38年を経た今も、島をあげての原発建設反対運動が続いている。
2011年3月の東日本大震災・原発事故を経て埋立工事は中断したが、その後、山口県は公有水面埋め立て免許の期限を2度延長し、また2019年11月には海上ボーリング調査を進めようとするなど、中国電力は上関原発の新規建設の意向を変えていない。

■監督プロフィール

纐纈あや・Hanabusa Aya
映画監督 Film Director・やしほ映画社 代表取締役

東京生まれ。自由学園卒業。2001年ポレポレタイムス社に入社。本橋成一監督の『アレクセイと泉』(‘02年)『ナミイと唄えば』(’06年)の映画製作に携わる。’10年に上関原子力発電所に反対し続ける島民の暮らしを映し撮った映画『祝の島』を初監督。シチリア環境映像祭で最優秀賞受賞。二作目『ある精肉店のはなし』(2014年)は釜山国際映画祭、山形国際映画祭招待作品。文化庁映画賞文化記録映画大賞、ニッポンコネクション(フランクフルト)ニッポン・ヴィジョンズ観客賞、第5回辻静雄食文化賞。現在は、日本の移り行く時代の中で消えかかっている人々の営みを映像に撮り続けている。
http://yashihofilms.com/

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<カフェスローは、オフグリッド上映会>

上映会で使用する機器と店内照明の電気は、商用電源(電力会社の電気)を使わず、カフェスローの屋根で発電した電気を使用する。オフグリッド(=グリッド(送電線)をオフ(使わない))上映会です。
カフェスローは昨年「カフェスロー発電所プロジェクト」と題して、地域の有志メンバーを中心に、クラウドファンディングのサポーターとともに、カフェスローの屋根に太陽光発電設備を設置しました。

カフェスロー発電所プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/cafeslowpower
https://slowpower.jimdofree.com/

※設備状況等により、万一カフェスロー発電所の電気が使えない場合は何卒ご了承ください。その場合の商用電源は、再生可能エネルギーに力を入れている「顔のみえる電力」みんな電力さんの電気です。
https://minden.co.jp/

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