お店のエネルギーの話

お店のエネルギーの話

●太陽の光、風、雨。
すぐそこにある自然エネルギーとつながります。

外壁の看板は、風力のハイブリッド発電で照らしています。

店内にはエアコンも設置していますが、夏はなるたけ窓を全開にして自然の風を取り入れることを心がけます。冬は木屑ペレットと薪兼用のストーブを活用。ストローベイルの壁、珪藻土の土間、天井や壁の内側に張り巡らせた麻の断熱材が冷暖房効果を高めるのに役立ちます。

2016年11月からは、カフェで使用するでんきを、自然エネルギーを推進し、顔の見える電力の供給に取り組む「みんな電力」に切り替えました。

●「カフェスロー発電所プロジェクト」

「まちのみんなで自然エネルギーの恵みをシェアしたいから」という思いではじまったカフェスロー発電所プロジェクト。地域の方々と実行委員会の形をとり進めてきました。
カフェスローの屋上にソーラーパネルを設置して、太陽光による自家発電を始めるためにクラウドファンディングに挑戦。2018年から2019年の始めにかけて本当に多くの方にご支援・ご協力をいただきました。

施工については、藤野電力の鈴木俊太郎さんに多大なご指導、ご協力を頂きながら、実行委員会の皆さん、ファンド下さった皆様で順調に進みました。そして2019年3月上旬、店内の照明をオフグリッド化することができる準備が整いました。

カフェスロー発電所は、オフグリッドのソーラー発電所です。
「オフグリッド」とは、自家発電のこと。電力会社の送電網(グリッド)から独立(オフ)し、電力供給を受けない自家発電システムです。ソーラー・パネルを使い太陽光で自家発電をすれば、温暖化のもとのCO2を吐き出す火力発電所や恐ろしい事故を起こす原子力発電所にたよらない、安心・安全な電気が使えるようになります。カフェスローは自然エネルギー70%の新電力会社「みんな電力」から電気を買っているのですが、その一部を「オフグリッド」に切り替えています。

カフェスローの屋根は、冬も日当たり十分。ここにソーラー・パネルを設置してお店の電気を作っています。
実はこのソーラー・パネルは、カフェスローとも縁が深い松戸のスローコーヒーが焙煎用にとクラウド・ファンディングで調達するも、設置した建物の都合で撤去せざるを得なくなったパネルたちを使用しています。発電量1920Wのパネルとシステムを譲り受けました。

このシステムで、現在、下記のことを実現しています。
◎カフェの照明の一部(カフェ部分)をオフグリッド化しています。
◎ソーラー・パワーだけで小規模のバンドのライブ演奏ができます。
◎ソーラー・パワーだけでオフグリッド映画・映像上映会、トークショー等ができます。
◎ソーラー・パワーだけを使ったワークショップやイベントができます。
◎災害の時もソーラーパワーの電力で臨時避難場所になります。電気はどこかから送られてくるという常識が寸断されるのが災害。電気を日頃から自分たちで作れれば、その被害から逃れられます。

オフグリッドが実現して、まず最初の第一印象は本当にできるのだなということでした。
そして「電気」を前に、人と、自然とこんな素敵につながることができたということ。
太陽のめぐみに感謝です。

・モーションギャラリーカフェスローオフグリッドプロジェクト公式ページ
https://motion-gallery.net/projects/cafeslowpower
・藤野電力
http://fujino.pw/